米衛星は太平洋に落下、破片は未確認

制御不能状態となっていたNASAの「上層大気観測衛星(UARS)」について
20110912のブログ

お伝えしたものですが、太平洋の海底に沈んだようです。

UARSは1991年に打ち上げられ、2005年の運用終了後も軌道を周回していました。

しかし、破片の正確な落下地点は今後もわからない可能性があるとの事です。

(被害が無いといいですが。。。)

 アメリカ軍の統合宇宙作戦センター(Joint Space Operations Center)は、

UARSが米東部標準時9月24日午前0時16分に落下したと推定しています。

 再突入に耐えると予測されていた500キロの残骸は、

カリフォルニア州沖合の太平洋北部に落ちたと考えられています。

 しかし、NASAのニック・ジョンソン氏は24日、

「正確な場所は突き止められない可能性がある」と述べました。

「制御不能で再突入したNASAの探査機としてはこの30年で最大だった。

落下地点を確かめるには一般市民の協力が必要だ。

船舶や航空機からの目撃証言で、無事に海へ落下したと確認できればよいのだが」。

 テキサス州サンアントニオやミネソタ州北部など各地のアマチュア天文家からは、

UARSの最後の周回の目撃情報が寄せられています。

 だが、残骸を地上で見つけた、空を流れる瞬間を目撃したという信頼できる情報はなく、

けがや被害も報告されていません。

 推定より数分でも遅く落下していたら、破片の一部はカナダ西部に着地していた

可能性があるとの事。カナダで破片が見つかったという噂はあったが、

事実ではないと確認されました。

 重量6トンを超えるUARSは1991年にスペースシャトル「ディスカバリー」によって

軌道に打ち上げられ、2005年の運用終了まで地球大気に関するデータを記録していました。

 NASAによると、大気圏落下中の過熱に耐えた可能性がある最大の破片は、

140キロの構造物の塊だといいます。

 NASAでは、地上に落ちた破片は鋭利で危険なので手で触れないように呼びかけています。

 また、UARSの残骸がeBayなどのインターネット・オークションに出品されるのを

阻止しようと懸命です。

24日朝には、

「UARSの破片は国家の財産であり、見つけた場合は返却する必要があります」

とTwitterで警告しました。

日本で見つかる事は無いと思いますが、もし見つけたらご返却を(笑