3階建ての学校の木造化に向けた実大火災実験が2月22日、
国土技術政策総合研究所(国総研、つくば市)の敷地内で行われました。
実験に使用した建物の延べ面積は2200m2と、こうした火災実験では、国内最大規模で、
世界的にも例がないといいます。
試験棟は、1時間準耐火構造で設計・施工。学校を想定した開放的な空間の多い構成で、
火の回りは共同住宅などに比べ早くなるといいます。
試験棟は、1時間準耐火構造で設計・施工。学校を想定した開放的な空間の多い構成で、
火の回りは共同住宅などに比べ早くなります。
開始から約3分で火元の職員室の窓ガラスが割れて炎が外に噴出し始めると、
6分後に2階、8分後に3階まで燃え広がった。17分後には建物の内側から
防火壁を越えて建物東側部分に延焼。
22分後には、ツーバイ工法で建てられた西側部分にも延焼しました。
実験開始から1時間18分後に出火部分を含む校舎の中央部分が崩落、
約1時間30分前後で西側のツーバイ部分の壁などが倒壊しました。
1時間36分後に防火壁が崩落すると、最後まで残っていた東側部分も
約2時間後には崩落しました。
開始から2時間半の時点で、当初の想定よりも3時間早く消火活動を開始しました。
長谷見教授は、構造的には仕様通りの性能を確認できたとしながらも、
火の回り方は予想以上に早かったとの感想を述べました。
また、その要因として実験の性質上、室内の可燃物の量を少し多めにしたことや、
着火にアルコールを使ったことなどの影響を挙げたうえで、
早い燃え広がりの原因となったと考えられる窓からの噴出火炎に対する対策の必要性を指摘しました。
自分が居た学校も木造部分もあったので、この写真を見て逆に怖くなりました。