阪神大震災から17年 自然災害への危機管理の見直し
6400人を超える尊い命を奪った阪神大震災から17年。
近畿・中部圏で起こる直下型地震の対策を検討する政府・中央防災会議の専門調査会によると、
大阪都心部を南北に走る「上町断層帯」(長さ約42キロ)で直下型地震が発生すると、
約97万棟が全壊、死者は最大4万2000人に上り、経済的な被害は74兆円
と想定されています。
揺れやすい地盤の上に、古い木造住宅の密集地が多い近畿圏の弱点を露呈した格好です。
比較的高い確率で起こるといわれる上町断層地震についての情報をまとめてみました。
~死者4万2000人 97万棟全壊 被害総額74兆円の想定~
大阪市縦断。長さ45キロの活断層
豊中市から大阪市を縦断し、岸和田市までのびる長さ45キロの活断層・上町断層帯。
活断層とは、繰り返し活動したことが確認され、今後も活動して地震を起こす可能性がある
断層を指します。上町断層帯もその一つで、8000年程度の間隔で活動を繰り返している
とみられ、上町台地は地震によって東側の断層が隆起し、形成されたと考えられています。