日向灘地震の減災計画を見直している宮崎県は21日、
専門家らによる防災会議地震専門部会で、地震の規模がマグニチュード(M)9の際の
津波の高さなどの試算結果(暫定)を報告しました。
予測した日向灘沿岸の43地点全てで、県が2006年に試算したM8・6の
東南海・南海地震の2~3倍以上となりました。
最も高かったのは延岡市の長浜海岸の最大12メートル。
東日本大震災を受けて、震源域の南限を西南諸島海溝のトカラ海谷まで拡大、
南北約400キロとし、さらに東側のプレート境界までを加えた
約8万5000平方キロ・メートルとしました。
「最悪」を想定するため、満潮時を条件にM9で試算。
津波の最大の高さは沿岸43地点で4・5~12メートルとなりました。
長浜海岸のほか、直海(のうみ)港(延岡市)や小内海(宮崎市)、風田川(日南市)などの
5地点で10メートルを超えました。
県の東南海・南海地震の試算で長浜海岸の津波の高さは3・5メートル。
宮崎市などを流れる一ツ瀬川では、河口から約10キロまで波が遡上するそうです。
震度は県内の大部分で5弱以上の揺れとなり、平野部の軟弱な地盤で6強、
河川沿いで7との試算が出ました。
県は想定の暫定結果を確定した後、人や建物などの被害をまとめる
被害想定に反映させる予定だそうです。
地震はいつ来るか分かりません。
想定するのも、来年度・・・等となっていては実際の対策に乗り出すのは
さらに後となってしまい、手遅れになってしまう可能性もあります。
地震についてのリスク想定は早いに越した事はありません。