地震の数は約7倍

 気になるのは東日本大震災以降、首都圏で地震が増えていることも挙げられます。

大震災により陸側プレートが東へ引っ張られる地殻変動が生じ、

その影響が関東にも及んだためで、首都直下の「主役」であるフィリピン海プレートの

境界部で地震が多発しています。

これは、皆さんも数字で見る事無く、感じて頂けている事だと思います。

 また、東大地震研究所によると、首都圏のM3以上の地震の数を大震災の前後半年で

比べると、震災後は約7倍に増加。防災科学技術研究所の分析では、大震災から

約3カ月間のフィリピン海プレートの沈み込みは少なくとも通常の約6倍に達しています。

いずれもプレート境界部で地震が起きやすくなったことを意味しています。

 ある地震学者は「大震災後の数カ月間は、首都直下地震が起きるのではないかと

関係者はみなひやひやしていた」と明かしています。

現在はやや落ち着いたとはいえ、発生リスクは依然高い状態にあるのは歴然としています。

 1964年のアラスカ地震(M9・2)による地殻変動は数十年間続いたことから、

文科省チームは首都圏について

「プレート境界の地震活動の活発化は長く続く可能性が高い」と指摘。

国が防災対策の対象外としている関東地震も、

時間的に余裕があると油断しない方がよさそうですね。