前兆現象の調査研究実施を決めた高知県須崎市は23日、「市南海地震津波対策検討会」を開き、
巨大地震の前兆とされる現象の調査研究に本格的に着手することを決めました。
住民避難に役立てる方針だそうです。必要な費用は6月補正予算案に計上する見込み。
市が想定している前兆現象は、
地下水位の変動、潮位の変動、地盤変動、動物の異常行動・自然界の異常現象
の4項目。1946年に起きた昭和南海地震でも地下水位が低下したり、
潮が異常に引いたりしたことが記録に残っており、当時の漁業関係者らは海水の濁りや
発光現象などの異常現象を目撃しているそうです。
南海トラフによる巨大地震では震源域が近く、少しでも時間をかせぎたいのと、
前兆現象のリアルタイム観測網を整備し、市民の避難に役立てたい考えだそうです。
「地震津波死者ゼロプロジェクトの研究」と題した調査研究は計7項目あり、
現在研究が行われている各種の前兆現象の発生状況、観測技術、観測手法、コストなどを整理するほか、
市民への伝え方や、地震の数日前から事前避難できる施設・設備などについて検討するそうです。
専門家に委託し、調査研究期間は約4カ月を見込んでいます。
地域防災連絡協議会の代表は、昭和南海地震では異常な干潮や、大量のネズミが橋を渡るのを
目撃したそうで、今回の事を非常にいいことだと話しています。
地震前兆現象を深く解析することも大事な予防だと思います。
そのように地震について考える事で、地震といういつ起こるか分からない震災に対しての
心構えだけではなく、家具の転倒防止や非常用持ち出し袋等の基本的な防災対策も
する事で少しでも被害を小さく出来る事が望ましいと思われます。