東海・東南海・南海地震の発生に備え和歌山県は3日、
津波や地震の新たな被害想定を作るため「県地震・津波被害想定検討委員会」
を和歌山市内で初開催しました。
新想定の策定について、県の従来予測を最新情報で更新した「県ベース案」と、
内閣府検討会が示す最大級の津波を考慮した「国ベース案」の2本立てで進め、
最終的に両案を比較検討して完成させると決めました。
県の被害想定は宝永の南海地震を参考に「M(マグニチュード)8・7、3連動地震」を
基礎に設定。検討委では最近の地震被害を加味して更新するそうです。
同時に国の示す「発生頻度は極めて低いが、甚大な被害をもたらす最大クラスの津波」
についても浸水予測を進める模様。
両案を並立で進めることで、災害で『想定外』を起こさないためとしています。
検討委は今年度内に新たな想定を完成させる方針だそうです。
想定を大きくし過ぎるという事は無いのかもしれませんが、想定が大きいと
その分、対策についても大がかりな物となり、予算も大きなものとなってしまいます。
でも、今できる限りの想定というものをして、被害を最小限にとどめる為の
努力は必要不可欠なものではないでしょうか。