南海トラフ沿いで発生が予想される巨大地震の防災対策の見直しなどを検討する
会議の初会合が4日、大阪市内で開かれました。
この中で3月末に発表された50メートルメッシュでの想定津波高を
県内沿岸部に落とし込んだ図が初めて公表されました。
御前崎市では、遠州灘沿岸部で最大になると予測されています。
この会議は南海トラフ沿いの巨大地震が発生した場合に大きな被害が予想される
自治体や民間機関が情報の交換や共有を行い、想定される巨大地震への備えを進めよう
と設置されたものだそうです。
第1回となる4日は、静岡県を含む28都府県などあわせて約130の組織から
代表者が出席しました。
内閣府の佐々木克樹大臣官房審議官は、
「震源域の広い地震が発生すれば、国だけでは到底対応できるものではない」
と述べ、今後の連携強化を求めました。
会議では最大クラスの津波高について、都府県ごとの予想図が公表され、
静岡県内では下田市・南伊豆町の湾の最深部で最大と予想されているほか、
最大21メートルとされる御前崎市では、
遠州灘沿岸で最大となるとの見通しがはじめて示されました。
一方、この席で中部電力の担当者から最大クラスの津波高に加えて津波高は低くても
大きな被害を与えるとされる発生頻度の高い津波についても想定を示すよう要望したそうです。
これに対し内閣府では最大クラスの検討が先でそれ以外の津波は後になる
との考えを伝えたそうです。
内閣府では6月中に10メートルメッシュでの想定津波高を発表する予定との事
ですので、発表されましたらご案内できると思います。