第三者の専門家から県の防災について意見を求める地震・火山対策分科会の初会合が5日、
静岡県庁で開かれました。
委員からは「地震と富士山噴火との連動を想定すべきだ」との意見が多く出されました。
県の小川英雄危機管理監は、現在策定中の第4次被害想定に、三連動地震、津波、原発事故に
加えて富士山噴火も起きるような“最悪の想定”を盛り込む考えを明らかにしました。
実際に起こり得る事でもあるようなのですが想像しがたい・・・というか
想像したくないといったところが私の本音でもあります。。。
会議では、地震と噴火との連動について「県として想定すべきだ」との意見が大勢を占めました。
また、いつ噴火してもおかしくないとされながら実態調査がほとんど進んでいない
富士山について県単独の調査は難しく、調査と対応を国に要望することも検討
するという提案もありました。
さらに、噴火の火山灰で東名高速道路や新東名高速、東海道新幹線といった
交通網が寸断され、「空港が使えない状況も起こり得る」と、空からの救援活動が
機能しないことも想定するよう指摘されました。
東西を結ぶ鉄道や道路が静岡県を通っている事に不安を覚えます。
委員らは「今、大噴火が起きればどのような事態になるのか、
想定だけは作るべきだ。地震への対応だけを考えていては対策が崩れてしまう」
と、県に地震と噴火の連動について早急に検討するよう促しました。
直近の大噴火である『宝永の噴火』は地震と連動したものだったので、
今後も連動することが推測できるようです。
まずは富士山噴火について詳しい調査を始めるべきで、国がきちんと調査する組織を
持っていないことは少々疑問に思えます。
県は、来年6月の公表をめざし、第4次被害想定の策定作業を進めているそうです。
まずは、どの程度の被害になるかの想定のみ。
次に、その想定ありきで対策を講じる。
いつになれば対策が講じられた安心した街になるのかはまだ分かりません。
ちなにに、地震も噴火も被害を受けた場合は、地震保険からでないと
補償の対象とはなりません。
今できる皆さまの想定、備えだけでも行っておく事も重要ではないでしょうか。