今月になって千葉、神奈川で尋常でない数のイワシが打ち上げられています。
地元では「天変地異の前触れか」と不気味さを増しているそうですが、
何と関東大震災の直前にもイワシが突然、豊漁になるなどの異変があった
という事です。昨年の「3・11」以降、マグニチュード(M)7~8級の地震は
いつ起きてもおかしくないと懸念されているだけにどこまで心配するかは
その人の価値観にもよりますが、気になる所です。
神奈川県三浦市の入り江で14日、カタクチイワシ約1万匹が死んでいるのが
見つかりました。3日には千葉県いすみ市の太平洋沿岸にある大原漁港で、
約200トンものカタクチイワシの死骸が打ち上げられました。
イワシやアジは、地震予知のセンサーより、非常に高感度のセンサーを持っているそうで、
予知としての可能性があるとの事。地震による活断層などで海底の物質が溶け込み、
海水の成分が変化すると、敏感に反応するためではないかという見解もあります。
付近の房総半島沖の海中をめぐっては、東洋大の研究グループが、
長さ160キロと300キロ以上の長大な活断層があるという事を挙げております。
一度に断層全体が動けばM8~9の地震を起こし、房総半島に20メートル級の大津波、
東京湾にも5メートル級の津波が押し寄せるという恐ろしい予測もあります。
このような自然現象と地震との関係は、不確かなものがほとんどではありますが
『天災は忘れたころにやって来る』
という先人の教えの通り、忘れようとしている時に、危険に備えておくようにと言う
自然からの合図なのかもしれませんので、少しだけ気にするだけでも
いざという時の対処が変わって来るのではないでしょうか。