「3・11」から1年以上が過ぎ、体感できる地震の数も減っていますが、
安心しているとしたら大間違いだという意見があります。
マグニチュード(M)7級など巨大地震のリスクが収まったわけでは全くありません。
未曾有の大災害を最小限に抑えるために「予知分野」の研究が進むなか、
地下水に着目する専門家がいます。
最近の調査では「南海トラフ」に関する不気味なデータが表れているといいます。
M9・0が襲った東日本大震災を契機に、地震の活動期に入ったとされている日本列島。
首都直下地震の確率について、東大地震研が4年以内に50%以下で起きると
警告したのは皆さんもご存じではないでしょうか。
3月末には、内閣府の検討会が駿河湾から九州沖までを震源域とする
「南海トラフの巨大地震」の被害想定を発表。静岡など10県153市町村が震度7、
11都県90市町村が10メートル超の津波に見舞われるとしました。
何とも恐ろしい数字です。。。
こうした地震を事前に察知できれば、被害も低く抑えられますが、生き物の異常行動や、地震雲等
色々と地震の予兆と思われる現象は数あれど完全な予知はまだ出来ないのが実情です。
その観点から「地下水の異常」に着目し、前兆現象を研究している、元東大地震研の准教授で、
日本女子大非常勤講師の佃為成氏が次のように伝えています。
地震はプレートを構成する岩盤が起こし、“圧力のバランス”が崩れると岩盤に亀裂が走り、
地表に揺れが伝わる。岩盤の中には間隙水という水があり、圧力で温められたり、
(温度が)上昇したりするが、それにより地下水にも水温や電気伝導度の変化が現れるそうです。
阪神淡路大震災をきっかけに震源地に近い兵庫県猪名川町(いながわちょう)で電気伝導度と
地下水温の観測をスタートさせ、現在まで全国28カ所に観測点を設置し、データ収集を続けています。
最北端は、新潟県阿賀野市の出湯(でゆ)温泉内に設けた観測点。
ここでは2004年の新潟県中越地震(M6・8)、07年の同中越沖地震(同)、
さらには「3・11」の前兆らしき現象が確認されたそうです。
いま最も警戒しているエリアがあるそうで、実は
近畿地方が危ない
そうです。京都や兵庫など複数の観測点で02年頃から(データの)異常が確認されており、
岩盤が相当動き、地震が起きやすい不安定な状況にあるとの事です。
観測上の異常が長期にわたっているのも注意すべき点で、地盤の歪みが広範囲の公算が大きく、
巨大地震の前触れの可能性もあるといいます。
「南海トラフの巨大地震」の衝撃的な被害想定と重なり、不気味さは募るばかりです。
心配し過ぎる事も精神衛生上、良くないとも思われますが、しかしそれ相応の備え
というものをしておく事は、被害を最小限にとどめる為の手段ではないでしょうか。