日本時間の28日、カナダの西海岸の沖合で発生した大地震で、
気象庁は国内への津波の影響はないと発表しましたが、
広い範囲で10センチから20センチの小さい津波が観測され、
局地的に50センチに達していたことが分かりました。
日本時間の28日正午すぎ、カナダの西海岸の北西およそ600キロの沖合で、
マグニチュード7.7の地震が発生し、地震のおよそ6時間後に震源から
およそ4000キロ離れたハワイのマウイ島で最大76センチの津波が観測されました。
国内への津波の影響について気象庁は、地震発生から2時間余り後に、
「津波の影響はない」と発表しましたが、その後、28日夜遅くから29日朝にかけて、
青森県から鹿児島県の太平洋側の37の地点で、10センチから20センチの津波を観測
していたことが分かりました。
このうち伊豆諸島の八丈島八重根では、28日午後11時半すぎに津波注意報の
基準と同じ50センチの津波が観測されました。
八丈島の別の地点は20センチの津波だったことから、気象庁は、
湾という特殊な地形で波が増幅して局地的に高くなったと説明しています。
気象庁は「当初、津波はコンピューターによる計算で高さ10センチ未満と考え
影響はないと発表した。広い範囲で津波が発生していた事実を受け止め、
今後の津波の情報に生かしたい」と話しています。
地震の恐ろしさが身にしみて分かります。