大阪・上町断層帯、大規模地震の引き金になる恐れ

津波についての基本情報をお伝えしておりましたが、

気になる情報を得ましたので、お伝えします。

大阪府を縦断する「上町断層帯」の一部で、

断層が平行にずれる「横ずれ断層」型の微小地震が集中的に発生していることが、

産業技術総合研究所の研究チームの調査で分かったそうです。

横ずれ断層型の微小地震の頻発は、大規模地震の引き金になる可能性が指摘されています。

調査したのは、産総研の地震発生機構研究チームで、

平成14年6月~今年1月の約9年間に、

産総研などが観測した上町断層帯付近で起きた地震のデータを収集し分析。

その結果、この間に、深さ20キロより浅い震源で起きたマグニチュード(M)1以上の地震が

計256カ所で確認されました。

このうち233カ所を地震のタイプで分類したところ、

大半は斜めの断層で乗り上げている側が上方にせり上がる「逆断層」型だったが、

弓形になっている上町断層帯が最も屈曲している地域(弓形の頂点付近)では、

横ずれ断層型が数十回集中して発生していることが判明しました。

上町断層帯は、大阪府豊中市から大阪市を経て、

岸和田市内までの約42キロにわたって弓形に連なる活断層。

国内の活断層の中でも地震発生確率が高い方に属しており、

阪神大震災を上回るM7・5程度の直下型地震を引き起こすと推測されています。

府内の住宅密集地を走っているため、

巨大地震発生の際の被害が甚大となることは避け難いですが

今から出来る『準備』だけはしておく必要はありそうですね。