気象庁は22日、緊急地震速報を見聞きした2817人のうち、
4割の人が危険回避行動をしていなかったとする調査結果を発表しました。
6割は机の下にもぐるなどの行動を取っていました。
調査は震災以降に緊急地震速報が発表された22都道府県の住民から
インターネットなどで回答を得ました。
気象庁は最大震度5弱以上が予測される地震で、震度4以上が予測される地域に
緊急地震速報を発表しています。
東日本大震災以降、104回の緊急地震速報を発表。
うち63回は震度2以下の地域にも発表する「過大評価」ではありました。
調査によると、緊急地震速報を見聞きした人のうち、
61%(1706人)が「行動を取ったことがある」と答えたが、
22%(627人)は「行動を取ったことはない」、
17%(484人)は「行動を取ろうとしたができなかった」と答えました。
行動しなかった理由を聞くと「自分の場所は安全だと思った」が、
行動できなかった理由は「時間がなさ過ぎた」が最も多かった。
また9割の人は速報が「役立っている」と答えました。
過大評価であっても、事前に来ると分かっている状態と
緊急地震速報が無かった時代のように全く知らないまま来る地震。
これって大きな差だと思います。
身構える気持ちだけでも、大きく違うものではないでしょうか。