3連動地震の被害想定 中川防災相「今夏までに」

 中川正春防災相兼男女共同参画担当相は先月4日、御前崎市佐倉の

中部電力浜岡原発を視察しました。

昨年5月に政府の要請で全炉停止してから、閣僚による浜岡原発の視察は初めてです。

県が国の基幹的広域防災拠点施設の誘致を進めている静岡空港なども訪れました。

視察後、国の中央防災会議が東海、東南海、南海の3連動地震の被害想定について

あらためて「年度内に津波高、震度想定を発表する」と述べ、

「今年の夏までに被害想定も出す」と明かしました。

 浜岡原発では石原茂雄御前崎市長ら市や県の関係者とともに、

中電が設置を進めている海抜18メートルの防潮堤工事現場に足を運びました。

中電の担当者から強度や構造などについて説明を受けながら基礎部となる鉄筋を確認しました。

 石原市長や県、中電関係者と行った意見交換会では

「3連動の地震の可能性がこれまでにも増して切迫している。

これを前提に、しっかりと取り組んでいく」と強調しました。

 中電は浜岡原発の再稼働を念頭に津波対策工事に取り組んでいる最中で、

阪口正敏副社長は「中央防災会議から(防災計画を)なるべく早く出してほしい」と求めました。

 視察後、中川防災相は浜岡原発について、3連動地震の被害想定見直しを踏まえ、

「トータルで想定が見直され、原発が今どういう想定の中で準備しているのか確認するために来た」

と説明。被害想定は「震度強度は250メートル四方、津波高は10メートル四方で、

きめ細かく地域の中で分かる形で示す」と述べました。

地震対策は来る前に行わないと意味がありません。

是非とも早急な対応等を行って頂きたいものです。