地震保険、総支払額上限を7兆円に

今月から地震保険が全国的に値上がりましたが、その要因として

リスクが高まっている事が挙げられます。

特に、東海・東南海・南海地震(南海トラフ地震)が起きると

膨大な損害が出るとも言われております。

その為、政府の最保険でもある地震保険の準備金の上限を

今年4月に今までの6兆2千億円から7兆円に増額致しました。

要するに支払い能力が高まったという事です。

逆を言うと、それだけリスクが高まっているという事に他なりません。。。

ちなみに、地震保険創設当時(昭和41年)の時は、3千億円が

支払いの上限でした。

平成6年でも上限は1兆8千億円。

もちろん、物価指数等もありますが、それを考慮してもこの上がり幅は

リスクの高さから来るものでしょう。

この上限金額の根拠ですが、関東大震災級の地震が発生した場合でも

支払保険金の総額がこの額を超えることがないように決定されており、

適時見直されています。

今では、南海トラフ地震の懸念も多く、上限金(蓄え)を増やしている

ともなっております。

万一、この額を超えてしまった場合、お支払いする保険金は

次の算式により削減されることがあります。

お支払いする保険金=全損、半損または一部損の算出保険金×7兆円/算出保険金総額

ここ数年でもこの限度額は大きくなってきております。

政府としても、それだけ危機感があるという事でしょう。

皆様もどうお考えになるかは分かりませんが、一つの大きなリスクとして

考えておく必要はあるかもしれません。