四国、東海大雨で6万人避難勧告

停滞する前線と台風17号の影響で大気の状態が不安定となり、

四日は未明から午前に九州と四国、午後に東海で猛烈な雨が降りました。

栃木県や三重県などで竜巻や突風被害が相次ぎ、

日本列島で大荒れの天気となりました。

岐阜県関市の増水した川では人が流されているのが目撃されました。

女子中学生とみられ、警察などが捜索しています。

神戸市の川の河口付近では漁船が転覆、漁師の男性が不明になりました。

近畿、中四国では四万人以上に、岐阜、愛知両県では

二万人以上に避難勧告や指示が出ました。

その影響で、東海道新幹線は上下計四十六本が運休、区間運休しました。

四日は岐阜県大垣市で一時間に108.5ミリ、

宮崎市と高知県仁淀川町で96.0ミリ、

愛媛県四国中央市で95.0ミリなど猛烈な雨が降り、

いずれもその地点の観測史上最多を更新しました。

名古屋市中区でも愛知県の雨量計で109.0ミリを観測しました。

前線が北日本から東日本に停滞し、暖かく湿った空気が流れ込むため、

大気の不安定な状態が続きます。

5日午後6時までの24時間に予想される雨量は多い所で、

東海で250ミリ、関東甲信、近畿、北陸で150ミリ、

北海道、東北で100ミリとなる見込みです。

台風17号は4日未明、鹿児島県に上陸し、

四国付近で温帯低気圧に変わりました。

九州に上陸したのは約6年ぶりのようです。

今後も気象情報に注意して下さい。