四国中心に大雨、高知県で1000ミリを超える

台風12号の影響で、高知県では今月1日からの雨量が1000ミリを超えるなど、

四国を中心に大雨となり、土砂災害や川の氾濫の危険性が非常に高くなっています。

四国では4日にかけても猛烈な雨が降るおそれがあり、

気象庁は厳重な警戒を呼びかけています。

気象庁によりますと、台風12号の影響で南から湿った空気が流れ込んでいるため、

西日本の各地で雨が降っています。午前3時までの1時間に高知県本山町で

49ミリの激しい雨を観測しました。

高知県内では3日朝から断続的に猛烈な雨が降り、今月1日の降り始めからの雨量は、

高知県の多いところで1000ミリを超えたほか、徳島県でも600ミリを超え、

ところによって平年の8月1か月分の雨量の2倍から3倍の大雨となっています。

この雨で高知と愛媛、徳島、香川、それに和歌山の各県では土砂災害の危険性が

非常に高くなっている地域があります。

台風の影響で西日本では湿った空気が流れ込みやすい状態が長く続き、

4日にかけても激しい雨が続く見込みです。

四国では4日は1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降り、

特に朝にかけては局地的に1時間に80ミリ以上の猛烈な雨が降るおそれがあります。

4日夕方までに降る雨の量はいずれも多いところで、四国の太平洋側で400ミリ、

四国の瀬戸内側で250ミリ、九州北部と近畿南部で150ミリなどと

予想されています。

気象庁は、土砂災害や川の氾濫、低い土地の浸水に引き続き厳重に警戒し、

強風や高波、落雷、竜巻などの突風に十分注意するとともに、今後の雨の降り方や、

避難などに関する自治体からの情報にも十分注意して、

早めに避難場所に避難するなど安全を確保するよう呼びかけています。

色々な気象条件が重なった結果とはいえ、このような事がいつ、どこで起きても

不思議ではありません。

実際に被害に遭ってしまった時は、まずは身の安全を図る事を第一として下さい。

被害に遭う前は、火災保険の確認を第一にして下さい。