近畿地方に強い雨をもたらした台風11号の影響で、
奈良県内では、桜井、奈良、五條市など
7市町村の3万1197世帯7万7408人に避難勧告が出されましたが、
11日午前11時30分までにすべて解除されました。
ただ、9日からの大雨で地盤が緩んでいるとして、奈良地方気象台は、
引き続き土砂災害への注意を呼びかけています。
同気象台によると、8日の降り始めから11日午前5時までの雨量は、
上北山村で548ミリ、十津川村で475ミリ、奈良市中心部でも
213・5ミリを記録。いずれも8月1か月の平均総雨量を超えました。
県によると、台風の影響による床上浸水は天理市と安堵町で計2棟、
床下浸水は桜井市など9市町村で69棟に上りました。
台風が最も接近した10日には奈良市で、地盤の緩みにより田原、
柳生など東部を中心とした11地区5117世帯1万3674人に、
十津川村でも、付近の土砂ダムの水位の上昇で重里、風屋、滝川地区の
30世帯70人に避難勧告が出されました。
土壌内の水分量はまだ非常に多いですので、土砂崩れの危険性があります。
雨が降っていなくても、充分に気をつけて下さい。