前線の影響で西日本から北日本にかけての広い範囲で大気の状態が不安定になり、
九州では局地的に非常に激しい雨が降っていて、大規模な土砂災害が起きた広島市でも
激しい雨が降りました。
気象庁は土砂災害などに厳重な警戒を呼びかけています。
気象庁によりますと、日本海から東北にのびる前線に向かって暖かく湿った空気が
流れ込んでいるため、広い範囲で大気の状態が不安定になり、
西日本と北日本の各地で雨雲が発達しています。
午前7時20分までの1時間には、熊本県山鹿市で54ミリの非常に激しい雨を
観測したほか、高知県四万十市西土佐で36ミリの激しい雨が降りました。
気象庁のレーダーによる解析では、午前4時半までの1時間に福岡県の筑紫野市付近と
太宰府市付近、それに那珂川町付近でいずれもおよそ110ミリの猛烈な雨が
降ったとみられます。
懸命な捜索活動が続いている、大規模な土砂災害が発生した広島市でも
21日夜から断続的に雨が降っていて、午前3時までの1時間には広島県が
広島市佐伯区に設置した雨量計で31ミリの激しい雨を観測しました。
広島市では22日は局地的に激しい雨が降るおそれがあり、
これまでの雨で地盤が緩んでいるため、引き続き土砂災害に警戒が必要です。
これ以上の二次災害を出さないように慎重にもなって欲しい反面、
助けを待っている人が居るかもしれないと思うと、裏腹になってしまいます。
いつ、どこで起こりうるか分からない自然災害。
自分は平気だと思う前に、あらゆるリスクを考えましょう。