あまり大雨が降らないとされている北海道ですが、気象庁によりますと、
千歳市支笏湖付近で午前5時59分までの1時間に観測史上最多の70ミリの
雨量を観測しました。また、レーダーによる解析雨量として、
11日午前6時までの24時間で千歳市、恵庭市で450ミリ、
札幌市南区で400ミリを記録しました。
同市内では住宅12棟が浸水し、一時孤立した世帯も出た程です。
北海道の西の日本海にある低気圧の動きが遅く、この低気圧に向かって
南から湿った空気が流れ込んでいるため、石狩地方などで雨が降りやすい状態
となっていたようです。気象庁の会見では、急に強い雨が降り出すので
北海道以外の地方でも大雨に警戒が必要と話しました。
特別警報も出されましたが、これは数十年に一度の災害が迫っている時に、
気象庁が最大級の警戒を呼びかけるために出すものです。
対象地域の住民は、避難所に行くなど直ちに命を守る行動を取る必要がある程の
警報ですが、これが繰り返し何度も出されました。
それほど凄い雨だったという事です。
降り止んでも土砂災害の危険性もあるので、崖地等の近くにお住まいの方は
充分注意して下さい。