台風16号、急激に進路を変えて日本へ

台湾やフィリピンで猛威を振るった台風16号は、東シナ海で急激に東へ進路を変えて

これから西日本に近づくと予想されています。

24日は西日本を中心に局地的に雷を伴って非常に激しい雨が降るおそれがあり、

気象庁は土砂災害や低い土地の浸水などに十分注意するよう呼びかけています。

気象庁の観測によりますと、台風16号は午前6時には東シナ海を1時間に

20キロとやや速度を上げて東へ進んでいます。

中心の気圧は998ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は18メートル、

最大瞬間風速は25メートルで、中心から北側330キロ以内と

南側220キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いています。

台風はこのあとも東寄りに進み、西日本に近づくと予想されます。

台風の周辺に流れ込む湿った空気の影響で、西日本の広い範囲で大気の状態が

不安定になり、この時間、九州や中国地方で雨が降っています。

24日は西日本と東日本の広い範囲で雷を伴って激しい雨が降り、

西日本を中心に局地的に1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が

降るおそれがあります。

25日朝までに降る雨の量は、いずれも多いところで、四国と東海で200ミリ、

九州北部と近畿、それに北陸で150ミリなどと予想されていて、

東日本や北日本ではその後も雨量が増える見込みです。

気象庁は土砂災害や低い土地の浸水、急な川の増水に十分注意するとともに、

強風や高波、落雷や竜巻などの突風にも注意するよう呼びかけています。

まだ雨が降り始めていない地域では、バルコニーや雨樋のチェックをお忘れなく。