台風19号、列島縦断し東北へ

大型の台風19号は13日、鹿児島県に上陸して九州、四国を通過し、大阪府に再上陸しました。

14日は広い範囲を風速25メートル以上の暴風域に巻き込み、

列島を縦断しながら関東から東北へ進みました。

本日夕方には三陸沖で温帯低気圧となる見通しです。

共同通信のまとめで、これまでに鳥取県で1人が死亡、静岡県で1人が行方不明となり、

転倒するなどして全国で計82人が負傷しました。

噴火が続く御嶽山では13、14日の不明者捜索を中止し、地元自治体は火山灰による

土石流への警戒を強めました。

気象庁によると、13日から14日にかけての1時間雨量は、兵庫県洲本市で83.0ミリの

猛烈な雨を観測したほか、大阪府の関西空港で79.0ミリ、高知県四万十町で76.5ミリ、

福島県新地町75.5ミリなど。レーダーの解析では、滋賀県東近江市付近では

約90ミリの大雨が降ったとみられ、気象庁は記録的短時間大雨情報を出しました。

降り始めからの総雨量は宮崎県の美郷町で500ミリを超え、同県延岡市、徳島県上勝町、

高知県の四万十町や仁淀川町などでも400ミリを上回りました。

岡山県奈義町で瞬間風速39.7メートル、鹿児島県西之表市で39.4メートル、

同県の屋久島と長崎県雲仙市で35.5メートル、山口県美祢市で35.0メートルの

非常に強い風が吹きました。

15日午前6時までの24時間予想雨量は多い所で東北と北陸120ミリ、北海道80ミリ。

14日に予想される最大瞬間風速は東北と北海道40メートル、北陸と関東甲信35メートル。

台風は14日午前5時現在、福島市の東南東約40キロ付近を時速約65キロで北東に進みました。

中心気圧は985ヘクトパスカル、最大風速は30メートル、最大瞬間風速は40メートル。

中心の南側240キロと北側190キロ以内が暴風域となっております。