非常に強い台風15号は、沖縄・奄美を暴風域に巻き込みながら北上しています。
気象庁は、暴風や高波などに厳重に警戒するよう呼びかけています。
気象庁の発表によりますと、非常に強い台風15号は、27日午前8時には
那覇市の北北西240キロの海上を1時間に20キロの速さで北西へ
進んでいるものとみられます。
中心の気圧は940ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、
最大瞬間風速は60メートルで、中心から半径280キロ以内では
風速25メートル以上の暴風が吹いています。
沖縄本島地方と奄美地方が暴風域に入っていて、沖縄県名護市では27日午前7時前に
33.4メートルの最大瞬間風速を観測しました。
午前7時までの1時間には奄美地方の伊仙町で37.5ミリの激しい雨が降りました。
沖縄県と鹿児島県の奄美大島では、これまでの雨で土砂災害の危険性が
高くなっている地域があります。
沖縄本島地方や奄美地方では、27日昼ごろまで最大風速35メートル、
最大瞬間風速50メートルの暴風が吹くほか、九州北部では27日夜遅くにかけて
最大風速25メートル最大瞬間風速35メートルの暴風のおそれがあります。
沖縄・奄美や九州の沿岸では、27日は9メートル以上の猛烈なしけが続き、
西日本や東日本の太平洋側でもうねりを伴って波が高くなると予想されています。
さらに、沖縄・奄美では27日の昼前にかけて、九州南部では昼ごろから夜にかけて、
雷を伴い1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれがあります。
28日朝までの雨量はいずれも多いところで、沖縄本島地方と九州南部で250ミリ、
奄美地方で200ミリと予想されています。
気象庁は、沖縄・奄美では暴風や高波、低い土地の浸水、それに土砂災害などに
厳重に警戒するとともに、九州でも強風や高波、土砂災害などに
十分注意するよう呼びかけています。
今後も台風の発生等に充分御注意下さい。