27日6時現在、フィリピンの東に台風17号(ジェラワット)が、
八丈島の南東約470kmに台風18号(イーウィニャ)が発生しております。
いずれも勢力も強く、警戒が必要なものとなっております。
今後の進路情報に充分気を付けて下さい。
また、53年前は、伊勢湾台風が猛威をふるっておりました。
9月21日にマリアナ諸島の東海上で発生した台風第15号は、
中心気圧が1日に91hPa下がるなど猛烈に発達し、非常に広い暴風域を伴いました。
最盛期を過ぎた後もあまり衰えることなく北上し、26日18時頃和歌山県潮岬の西に上陸。
上陸後6時間余りで本州を縦断、富山市の東から日本海に進み、
北陸、東北地方の日本海沿いを北上し、東北地方北部を通って太平洋側に出ました。
勢力が強く暴風域も広かったため、広い範囲で強風が吹き、伊良湖(愛知県渥美町)で
最大風速45.4m/s(最大瞬間風速55.3m/s)、名古屋で37.0m/s(同45.7m/s)を観測するなど、
九州から北海道にかけてのほぼ全国で20m/sを超える最大風速と30m/sを超える
最大瞬間風速を観測しました。
紀伊半島沿岸一帯と伊勢湾沿岸では高潮、強風、河川の氾濫により甚大な被害を受け、
特に愛知県では、名古屋市や弥富町、知多半島で激しい暴風雨の下、高潮により短時間のうちに
大規模な浸水が起こり、死者・行方不明者が3,300名以上に達する大きな被害となりました。
また、三重県では桑名市などで同様に高潮の被害を受け、
死者・行方不明者が1,200名以上となりました。
この他、台風が通過した奈良県や岐阜県でも、
それぞれ100名前後の死者・行方不明者があった程の被害をもたらしました。
技術は進歩しておりますが、自然の猛威にはかなわない物があります。
逆に都心部では、地表のアスファルト化により、都市洪水をもたらす事となってしまいました。
現代だからこそ、注意すべき事も多々あると思います。
被害が出る前にご確認下さい。