東日本大震災を教訓に震源域の広さを従来の約2倍、地震の規模を
マグニチュード(M)9クラスに高めました。
都府県別の死者数は、静岡県が最多の10万9千人。
負傷者は全国で62万3千人に上るとの試算を打ち出しました。
地震発生後10分以内に避難する人が2割にとどまるのが前提で、
20分以内に全員が避難を始めれば津波の死者は半減するそうです。
各地の水門が被災して機能しない場合、死者の総数は2万3千人増える
可能性があるとしました。
浸水域(水深1センチ以上)は最大で24都府県の1015平方キロで、
東日本大震災の1・8倍。
このうち津波に巻き込まれた場合にほぼ全員が死亡するとされる
水深1メートル以上の浸水域は602平方キロで、大阪府の面積の3分の1に相当します。
全壊・焼失する建物が最も多くなるのは、ガスこんろや暖房器具を使うことが多い
冬の午後6時に最大級の地震が発生し、四国沖から九州沖を中心に大津波が起きる場合で、
238万6千棟と試算しました。
市区町村に到達する最大の津波高を沿岸全体で平均化した値も新たに発表。
高知県黒潮町が最も高い19メートルでした。
内閣府は、経済的被害の分析結果も踏まえて本年度中に対策をまとめ、
官民一体で地震・津波対策を強化する特別法の制定につなげるそうです。
想定の数字が大きすぎて、感覚的に分かりにくい部分もあります。
これらの数字を見て、皆さんがどう判断して行動するかという事が
一番大事な事ではないでしょうか。