名古屋市は、南海トラフで発生が懸念される巨大地震の被害想定を本年度末に
まとめるとともに、過去にあった最大規模の地震もひもといて被害予測する
意向を明らかにしました。
野田和義消防長は「これまでに発生した中で最大の地震は、ハード・ソフト両面の
対策を強化する指標になる」と述べました。
坂野公寿議員(自民、港区)は、過去千年間に南海トラフ沿いで起きた
十二回の大規模地震に関して、内閣府が八月に公表した南海トラフ地震の
被害想定に触れた上で、過去にあった最大規模の地震にも着目し、
実態に即した被害想定をしておく必要性を指摘。
さらに、津波から身を守る一助にするために電柱や街路灯などへの
海抜表示も提案し、日ごろから住民が危機意識を持ち、
安全で適切な避難行動につながると強調しました。
これらの質問に対し、野田消防長は「過去にあった最大の地震も
想定の一つとして被害想定を実施する」と答弁。
海抜表示に関しても、津波被害の危険がある地域を対象に、
できるところから設置に着手する方針を示しました。
神奈川県の海沿いには、海抜表示が目につく所があります。
海から少し離れていると思っていても、実は海抜5m程度だったりと
大きな津波が来たらすぐに逃げないとという意識が出ます。
このような小さな物でも防災としてかなり役に立つものだと思います。