関東南部周辺を震源とするマグニチュード(M)8級の巨大地震「関東地震」が
約2千~4千年前の2千年間に少なくとも5回起こっていたことを示す津波堆積物を、
筑波大や東大などのチームが神奈川県の三浦半島で発見しました。
津波堆積物は、巨大地震による津波で残ることが多く、新しいほど浅い。
今回調査した場所では、2千年前より新しい地層はきれいに残っておらず、
大正12年の関東大震災以外の津波堆積物は見つかりませんでした。
チームはさらに調査範囲を広げて過去2千年の堆積物を探し出す方針だそうです。
関東地震は、相模湾から延びる相模トラフ沿いが震源。
これまで200~400年周期で起こると考えられていたが、資料は少なく、
確実なのは関東大震災と元禄地震(1703年)の2回のみでした。
文献等の資料だけでなく、地層等から判断して過去から学ぶ事は
これからも多々あるのではないでしょうか。