で御伝えさせて頂きました、南海トラフ巨大地震などによる津波の発生時に、
巨大な鋼管が海中から突き出て壁を構成する世界初の「直立浮上式津波防波堤」の建設工事が
今月6日、海南市の和歌山下津港海南港区で始まり、鋼管の打ち込みが行われました。
国土交通省の事業で、今年度中に幅約10メートル分を完成させて作動実験を行う見込みです。
防波堤は海底に78本の鋼管を垂直に埋め込み、直線状に並べます。
津波が発生すると、二重構造でピストン状になっている鋼管内に高圧の空気を送り込み、
内側の鋼管が海面上に上昇する仕組み。10分以内に約7・5メートルまで上がるそうです。
防波堤は総延長約240メートルで、ふだんは海底にあるため船の航行に支障がないといいます。
この日は、全長29・5メートル、直径3メートルの外側鋼管を約2時間かけて
慎重に水深13・5メートルの海底に打ち込みました。
今年度末までに3本設置し、作動実験を行います。
全体の完成は平成31年度を目指しております。
非常に大がかりな装置ですけれども、普段は船等の邪魔にはならずに
ただ、いざという時にはその力を発揮して出現するという、ヒーロー漫画に
匹敵する装置のようです。
工事が終わるまでは、大きな地震が無い事を祈りたいです。。。