新潟県中越地震から今日で8年になります。
復興の現状について被災地を対象に行われたアンケートで、
回答の80%余りが「復興したと感じる」と答えた一方、地震によって過疎化が進んだ地域では
復興が実感できていないことが分かりました。
アンケートは、新潟県や長岡市など被災した自治体で作る「中越防災安全推進機構」が
復興の現状を把握しようと、自治会長など住民の代表を対象に行い、
357人から回答がありました。
この中で、復興したと感じるか尋ねたところ、86%に当たる308人が「感じる」と答えました。
どのような時に実感したかについては、「道路が復旧した時」という回答が26.9%と
最も多く、次いで、「農地が復旧した時」と「地域の行事が再開された時」が、
共に13.6%でした。
一方で、全体の14%に当たる49人の自治会長などが「復興したと感じられない」と答え、
特に中山間地では、道路などの社会基盤が復旧しても、地震で人口の減少に拍車がかかって
過疎化が進み、復興を実感できていないことがうかがえる結果となっています。
調査した中越防災安全推進機構では、今回の結果をさらに分析して、
今後の被災地の復興支援に生かしていきたいとしています。
確かに、昨年東北に知人を訪ねに行った時も、道路補修についてはかなりの差が
あった実感がありました。
生活に密着している部分でもある為、『復興』の意識にも繋がりやすい部分なのかも
しれません。
新潟で8年経ってようやく8割が復興したと思える程度。
東日本大震災の本当の『復興』にはかなりの時間がかかってしまいそうです。