世界で起こりうる最大級の地震について、地球の大きさや地形から、
最大でマグニチュード10前後の規模が考えられるという分析結果を
東北大学の専門家がまとめました。
この分析結果は、21日に都内で開かれた地震の専門家の会合で、
東北大学大学院の松澤暢教授が報告しました。
それによりますと、地球の大きさや巨大地震を起こす可能性のある
プレート境界の断層の長さなどから、考えられる地震の規模は
最大でマグニチュード10前後だとしています。
マグニチュード10は去年3月の巨大地震の32倍の規模で、
これまで知られているなかで世界最大の1960年に南米チリ沖で起きた
マグニチュード9.5の地震を上回ります。
例えば、北アメリカからカムチャツカ半島、そして、日本の南にかけての
海溝沿い8800キロの断層が20メートルずれ動くとマグニチュード10になるとしています。
松澤教授は、こうした地震が起こると、揺れの長さは20分から1時間ほど続き、
揺れが収まる前に津波が来て何日も続くことが考えられると指摘しました。
そのうえで「マグニチュード10が絶対、起こると考えている訳ではない。
東日本大震災でマグニチュード8クラスまでしか起こらないと思っていたら
マグニチュード9が起きたので、僅かでも可能性があるならば、
どういうことが起こるか事前に理解しておくことは必要だ」と話しています。
恐ろしい分析結果ではありますが、東日本大震災や、阪神淡路大震災等の
大きな揺れを体験した方であれば、マグニチュード10の恐ろしさが想像出来そうですが
実際に起きてしまったら、日本でも甚大な被害になる事は間違いなさそうです。
まずは、身の回りで出来る事を少しずつでも備えておきましょう。