内閣府が南海トラフ巨大地震の被害想定を公表し、
県民の4割強が避難方法に不安を抱いていることが、県の県民世論調査でわかりました。
県沿岸部には従来予想を大きく上回る高さ13~34メートルの津波が襲来し、
浸水が懸念される中、3人に1人が避難場所を確認していないと回答。
危機意識が行動に結びついていない実態が浮き彫りとなりました。
調査結果は、南海トラフ巨大地震に備え、65・1%が避難場所を確認し、
33・5%は把握していなかったとの事です。
確認済みの人に不安点(複数回答)を尋ねると、「移動」が41・5%で最も多く、
「避難経路の安全性」が36・0%、「避難場所の安全性」が27・2%のようです。
今年4月1日に結成率が74・7%に達した自主防災組織について、
積極的に参加しているのは12・6%にとどまり、
「時々参加している」を加えても27・3%。
24・8%が「(自分の住む地域に)組織があるかわからない」と回答しました。
自主防に限らず、職場などで過去1年間で防災訓練に参加した人は33・2%で、
18・6%は訓練はあっても参加せず、45・4%は訓練の有無すら知らずにいました。
関心が高まっても、行動に移さなければ、いざという時に意味がなくなってしまうのは事実。
起こる前に確認しておかなえれば、いざという時に関心はあったけど・・・では
済まなくなってしまいます。