南海トラフの巨大地震に備え、海洋研究開発機構などが、
紀伊半島沖の海底下の地殻を約980メートル掘り下げて設置した計測機器で、
岩盤のわずかなひずみや微動を直接観測する取り組みを2月にも始めるそうです。
海底下では世界最深部の常時観測システムで、地震の発生予測に役立てるようです。
巨大地震の想定震源域である紀伊半島南東沖の熊野灘周辺では、
すでに地震計などが海底20か所に設置され、海洋機構や気象庁などが監視しています。
医療に例えると、海底に聴診器を当てて広い範囲を調べています。
ただ、観測できるのは震源から海底まで到達した地震波で、
地殻内で起きる現象を直接、観測しているわけではありません。
そこで、内視鏡に相当する計測器を海底下の地殻深くまで入れ、
より精度の高い観測を目指すことにしたようです。
それだけ国も南海トラフ地震について警戒しているという事が
言えるのではないでしょうか。
皆さんも警戒しておいて損はありません。