東京大学地震研究所が先月に行った立川断層帯の調査で、
新たに活断層によるものと発表したものが人工物だったと訂正・謝罪しました。
問題の部分は白い柱上のもので、地震研究所は当初、「横ずれ」の断層の
可能性があると説明。しかし、28日にコンクリート製の柱だったと明らかにしました。
東京と埼玉にまたがる立川断層帯は、マグニチュード7.4程度の地震を起こす
可能性が指摘されています。
先月、東京大学の研究チームが、これまで見られなかった横ずれの断層が
見つかったと発表していました。
しかし、一般公開後に、
「これは何かの工事をした跡なのでは?」
という指摘があったことなどを受け、研究チームがさらに深く掘削調査を行ったところ、
コンクリートの柱だったことが分かりました。
東京大学地震研究所・佐藤比呂志教授は
「住民の皆様をはじめ、社会的にも情報に関して
混乱を与えてしまったことをおわび申し上げます」
掘削場所は自動車工場の跡地だったということで、研究チームは今後、
周囲の調査をさらに進めるとしています。
今回の件は、横ずれの断層では無かった事で逆に良かった部分も
あるのかもしれませんが、立川断層のリスクが無くなったわけでは
全くありません。
注意が必要とされる断層の一つである事は間違いありませんので
これに安心せずに警戒する必要はあると思われます。