南海トラフ地震で、東京23区で液状化の恐れ

東京都では、マグニチュード(M)9クラスの南海トラフ巨大地震による

被害想定をまとめました。

液状化は23区をはじめ、多摩地区にも波及し、高いリスクのある地域は

約9平方キロ、皇居9つ分の広さに相当するといいます。

津波も江東区で最大約2・5メートルに達することも判明。

震源が離れているからといって決して他人ごとではありません。

先日も、 江東区など東京湾岸、2m超の津波 南海トラフ地震 でも御伝え致しましたが、

意外とも思えるのが液状化の被害です。液状化の危険が高い地域は23区で

8・1平方キロで、多摩地区で1平方キロ。

公開された「東京23区の液状化危険度分布図」をみますと、

墨田区や葛飾区、江戸川区、足立区の一部などで危険性が高い赤い地域が目立ります。

この地域は都心を中心に約9平方キロで、皇居にたとえると、9つ分に相当する広さになります。

2011年3月の東日本大震災では、千葉県浦安市や千葉市美浜区、

都心では東京都江東区、江戸川区、神奈川でも横浜市の八景島周辺など、

広い範囲で建物が傾いたり地盤沈下による冠水が起きたりしました。

飛び出したマンホールや、地面から泥水が吹きあがる映像は今でも覚えています。

分布図には、沿岸部以外の内陸部でも液状化の恐れが記されていますが、

河川に近かったり、昔、田んぼや沼だったりした場所だと、地下水位が高い砂地盤だと

考えられる為、内陸だからといって安心はできません。

津波の被害想定も決して小さな物ではありません。

津波1メートルでもほぼ死亡・・・で御伝え致しました通り、津波の恐ろしさは計りしれません。

政府、行政による早急な防災対策も必要ですが、個人個人の意識も

いざという時は大切になってきますので、今のうちに想定をしておき

それに伴い、対策をしておきましょう。

南海トラフ地震の津波想定

南海トラフ地震時の23区液状化危険度分布図