大阪府は、南海トラフ巨大地震が起きた場合の被害想定を公表しました。
死者は最大で13万人以上と、国の想定の13倍にものぼります。
想定をしておいて、それに向けて対策をするという意味では
非常に大切な事だとは思いますが、こうもかけなはれていると
何を基準にしたらいいのか分からなくなってしまいます。
大阪府民も不安になってしまう事は確かです。
いたずらに不安を煽る事は決してしてはいけない事だとは思いますが
実際にこのように発表されると何だか複雑な心境になります。
ちなみに、首都直下地震が起きた場合に想定される東京都の死者数は、
9,700人ほどです(津波被害はないと想定)。
なぜ大阪府の被害者数は、こんなにも多いのかといいますと、最悪の場合、
およそ2メートルの高さまで波が押し寄せ、大阪駅前も浸水してしまうとの事。
大阪府は、地震による液状化現象などで、防潮堤が沈下することなどを想定し、
津波による浸水地域が、内閣府の試算よりも、およそ3.6倍も広がる
と見込んだためでした。
専門家は、さらに死者数が増えるおそれもあるとしています。
大阪は、海抜ゼロメートル地帯に住んでいる方が100万人を超えているという
実情を考えると、言い過ぎな事ではない感じもしてしまいます。
ただ、大阪の場合は、津波到着までにおよそ1時間以上の余裕があるようなので
その時間を有効に使えば人的被害については、限りなく少なく出来ると思われます。
今回の発表を考え、心がけておく事が何よりも大切なのではないでしょうか。