首都直下型地震が来た時の恐怖のシナリオ5

シリーズ化してお伝えしております。

今日は地下鉄に乗車中に直下型地震が起きてしまった際に想定される危険性です。

地下鉄の施設は緊急時に備え、停電が発生した際には、

予備電源を作動させることが義務づけられています。

しかし、地上は帰宅困難者などによってひしめき合っているため、

容易に外に出ることはできない事が想定されます。

さらに、およそ40分後、予備電源も停止、構内は完全に停電となってしまいます。

地下鉄は空調設備のほかに電車が走ることで空気を押し出し、トンネル内の空気を循環させています。

ホームで待っている際にも、電車が来る時に風が吹き抜ける、あれです。

そのため、停電し電車までも止まってしまうと、地下鉄内の全ての空気の循環が滞り、

二酸化炭素の濃度が上がってしまいます。

神戸交通局が行った実験によれば、ラッシュ時に地下鉄の空調が止まった場合、

二酸化炭素濃度がわずか1分間で標準時の760ppmから843ppmに上昇。

このような状態が長時間続くと、高炭酸ガス血症になり、めまい、頭痛がおこり、

ひどくなると意識障害や昏睡状態に陥る可能性もあるといいます。

それに辺りは、電源も無い為、真っ暗の状態。

頼りになるのは、携帯のモニター位でしょうか。

この問題は、東京だけではなく、札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡でも

起こり得る可能性があるという事です。

パニックになって、2次災害が起きてしまう危険性もありますので、

いざ、自分がそのような状況に立たされた場合は、

どう行動できるかが、難しいかもしれません。