シリーズでお伝えしております首都直下型地震の被害についてですが、
今日は、水没の可能性についてです。
湾岸近くに行きますと、良く電信柱等に『ここは海抜○○m』
などと書かれている物を見かけます。
思ったより、低い場所なんだな・・・と思ったり、意外と高さがあるのだなと思ったり、
はたまた、ちょっとした津波でももしかしたらここに居たら被害に遭うかも
という場所も少なくありません。
首都直下型地震が来た際、東京ではゼロメートル地帯を中心に、
2週間以上、浸水が続くことを覚悟した方がいいと言われています。
東京・荒川、隅田川、東京湾に囲まれた海抜0メートルエリア『江東デルタ』は、
深いところでは2~3メートル、局地的に3~4メートル水没します。
港区から品川区、大田区、川崎、横浜に続く京浜運河一帯は深いところで1~2メートルは
水没すると見込まれています。千葉でも一部、1~2メートルは沈んでしまうようです。
陸で50センチ浸水した場合、地下鉄などは冠水してしまいます。
もちろん、地下街への水の侵入を防ぐ装置もありますが、果たして直下型地震が来た際に
その機構がきちんと作動するか、もしくは作動したとしてもその役目を果たすのか
といった所が懸念されます。
もしかしたらまた『想定外』が起こり得るかもしれません。
都の電気、ガス、通信などのインフラは地下にあるため、首都機能がストップする可能性もあります。
そうなると、2次災害も懸念されます。
インフラが麻痺してしまった際の対策も考えておかなえればなりません。
非常用持ち出し袋に入れるべき物を再度確認しておきましょう。