日本大震災から3年が経ちました。
被災された方にとっては、早い3年にも思えるかもしれないですし、
もう3年と感じる方もいらっしゃるのではないかと思います。
今日は、東北だけではなく、日本全国での大地震に見舞われる可能性
について、ご自身で住む地域の危険度を知ることは防災の一歩になりますので
ご案内致します。
目安となるのは、海溝型や活断層の地震の発生確率を予測する
「長期評価」と、震度6弱以上の揺れに襲われる確率を示した「地震動予測地図」です。
政府の地震調査委員会が毎年更新し、公表しています。
確率は太平洋側で特に高い数値となっております。
マグニチュード8クラスの大地震が起きる海溝が連なっているためと思われます。
北から千島海溝と日本海溝、関東地震が起きる相模トラフ(浅い海溝)、
西南日本では最大でM9が想定された南海トラフが延びています。
関東地方では、30年以内にM7級の首都直下地震が起きる確率が70%と高いです。
M7級の活断層は全国各地にあり、糸魚川-静岡構造線断層帯などが延びる中部地方は、
内陸でも揺れの確率が高くなっております。
南海トラフでは従来、東海・東南海・南海の3地震を個別に想定していました。
しかし、調査委は昨年、次に起きる地震の場所や規模は予測できないとして、
全域を一括して評価する手法に改め、30年以内にM8~9が起きる確率を
一律70%と算出。震源域が日向灘まで拡大する可能性を考慮した結果、
四国から九州南部で揺れの確率が上昇しました。
大震災の教訓を生かすため、調査委は全国で予測の見直しを進めていますが、
相模トラフや日本海側などは作業が遅れています。
確率が低いとされている地域でも油断せずに、日頃から防災対策を
しっかり行っていくことが大切な事です。