三重県は、南海トラフ巨大地震による新たな被害想定を取りまとめました。
最悪の場合、県内の死者が、5万人を超えることが明らかになりました。
三重県の被害想定によりますと、マグニチュード9.0の巨大地震が起きた場合、
津市や四日市市など沿岸部を中心に、22の市と町で最大震度7を記録するとしています。
死者は、およそ5万3,000人にのぼり、このうち8割が津波による犠牲と想定していますが、
避難がスムーズにできた場合、2万4,000人まで減らせるとしています。
避難がいかに大切かを如実に表しています。
さらに、最悪の場合、地震発生後1カ月たっても、4割を超える水道が断水したまま
と見込んでいます。
三重県は、この被害想定をもとに、今後、具体的な防災対策を進める方針だそうです。
避難するにせよ、やはり事前にその意識が無いと、とっさに大きな地震が来ても
すぐに『逃げる』という考えにはなりにくいと思われます。
ある程度想定しておく事で、守れるべき命、守れるべき財産がたくさんあることを
表しているのではないでしょうか。