さいたま市が直下地震想定

コンサートやイベントで有名なスーパーアリーナのあるさいたま市は、市内を震源とする直下地震が起きた場合、

死者2000人超、全壊の建物約6万2500棟(火災による焼失含む)などとする新たな被害想定を発表しました。

約22万4000人が避難を余儀なくされるとしています。

2010年のさいたま市の人口がおよそ122万人なので、全体の約2割の方が避難を余儀なくされる

という計算になります。

マグニチュード(M)7クラスの首都直下地震が発生する確率は、今後30年以内で70%程度とされています。

さいたま市内では活断層が確認されておらず、市直下地震の発生確率を予測することは難しいのですが、

2008年の岩手・宮城内陸地震(M7・2)など未確認の断層で大きな地震が起きた例もあります。

さいたま市は2006年、10年にそれぞれ市直下地震の被害想定を発表。

東日本大震災の発生を受けて今回、地震の規模をM6・9から7・3に引き上げて再検討しました。

想定によると、地震の揺れは震度6強~6弱。

被害が最大となる「冬の午後6時、強風」の条件では、死者2040人・負傷者8150人、

火災による建物の焼失は約4万5000棟としました。

地震の発生直後に避難所では約12万人が生活し、うち半数は1カ月間を、そのまま避難所で迎えるとしています。

10年の想定と比べ、全壊建物は約9千棟増えたが、死者は約800人減、負傷者は約5万人減。

ただ、首都直下地震のうち東京湾北部地震(M7・3)の市内の被害想定は死者約100人、

負傷者約1300人となっており、担当者は「市直下地震が起きれば被害ははるかに大きい」と指摘しています。

内陸部なので、津波の心配の無い場所ですが、地震での火災で相当数の火災が見込まれています。

地震が原因での火事は、火災保険では受け取って頂けませんので、

リスクの見直しが必要な方もいらっしゃるのではないでしょうか。