国土交通省は17日、来年度までに、南海トラフ地震の緊急地震速報が数秒程度、
津波の高さを表す津波観測情報は10分程度早く出せるようになる、
との見通しを示しました。
南海トラフ地震のデータを観測する海底の地震計と津波計は、
気象庁がすでに4カ所に設置。
加えて、独立行政法人「海洋研究開発機構」(神奈川県横須賀市)が和歌山県沖を
中心に整備中の、49カ所のデータも取り込む事で可能になるようです。
国交省や気象庁などによると、海底の地震計は緊急地震速報を出すための
地震波(P波)、海底の津波計は水圧の変化を観測し、データを気象庁に送信。
気象庁の4カ所の設置場所は陸地の50~60キロ沖が多く、
最も遠くて約80キロにとどまるそうです。
一方、機構の設置場所は陸地から100キロ以上にも展開。
これにより、震源により近いデータを得る事が可能との事です。
南海トラフ地震は、過去の記録から、和歌山県沖を含む震源域で発生する
可能性が高いとされております。
気象庁の海底地震計と津波計が静岡県沖に集中しているのに対し、
機構が整備を進める49カ所は、三重県の熊野灘沖から高知県の室戸岬沖までと幅広く、
精度や検知の可能性も高まるといいます。
あの緊急地震速報の音は、何度聞いてもドキっとしてしまいますが、
揺れが来る前に知らせてくれる事で、身構える事は充分に可能かと思います。
それが少しでも早くなれば、より身を守る事ができると思います。
ただ、地震保険の加入は、その時では時既に遅し・・・となってしまいますので、
緊急地震速報が鳴る前に、しっかりと確認しておきましょう。