首都直下地震を起こす可能性が指摘される活断層「立川断層」の最新活動時期は、
600~700年前の中世以降だったとの調査結果を東京大地震研究所のチームが
28日までにまとめました。
活動周期は3千~6千年で、次の地震発生は切迫していないとみています。
立川断層の断層面を東京都内で初めて確認し分析しました。
政府はこれまで地形などから、活動周期は1万~1万5千年程度で
過去1万数千年は活動していないとし、今後30年の地震発生確率は
「やや高い」としていましたが、見直しが迫られると思われます。
この断層による地震の切迫性は低いが、首都直下には震源となりうる
プレート(岩板)が浅い場所にある。地震への備えは必要だと
専門家は話しています。
立川断層は、東京都と埼玉県にまたがっております。
チームは2013年度、東京都瑞穂町の狭山神社付近で、長さ7メートル、
深さ3メートルの溝を掘り、断層を確認しました。
断層の活動時期は、断層によって切断された地層の年代から分かるそうです。
地層の年代は、含まれる炭素の分析で特定。
その結果、過去3回の活動があり、最も新しいのは中世以降だったと判断しました。
立川断層は、首都直下地震の想定震源域の一つである「立川断層帯」の主要部。
断層帯全体が動くとマグニチュード(M)7.4程度の地震が起きると想定されています。
市街地を通るため、従来掘削調査は進んでいませんでしたが、
文部科学省が重点調査の対象とし、地震研が担当しました。
いずれにせよ、備えは必要そうだという事ですかね。。。