南海トラフ巨大地震が発生した場合、津波などにより和歌山県内で
最大約9万人が死亡するという被害想定を県が発表しました。
海に囲まれた和歌山では、津波が最速3分で到達する地域もあり、
被害の拡大を防ぐには住民の避難が重要になります。
県は「犠牲者ゼロ」を目標に、住民向けの避難プログラムも示しました。
地震規模は、東日本大震災並みのマグニチュード(M)9・1と想定。
県内30市町村の半数が最大震度7の揺れに襲われ、津波はすさみ町で最大19メートルに達し、
1万2620ヘクタールが浸水するとしました。
被害想定では、冬の午後6時の発生で死者は最大9万400人。
県内の人口約97万人の1割近くになります。
95%が津波による被害で、太地町と那智勝浦町では町民の7割以上が津波で亡くなるとの事です。
人口約37万人の和歌山市の死者は1万8100人にのぼる試算となりました。
想像しにくい位、大きな被害想定となってしまっていますが、
これを活かしてどう防災、減災していくかというのが今後のポイントとなりそうです。