東京都は、増加する高層建物の火災に対応するため、
消防ヘリから真横に放水できる新型装置を、全国で初めて導入するそうです。
7日の新年度予算案の知事査定で整備費4億円の計上が決まりました。
開発には2年かかり、東京消防庁への配備は2014年度になる見込みだそうです。
従来はヘリコプターの下部に取り付けたタンクを開放して
垂直に放水することしかできませんでした。よく、森林火災等で見る光景ですね。
11階以上は、はしご車が届かず、高層建物の途中階が燃えている場合は
放水しにくかったのが現状です。
新型装置は従来の2500リットルタンクに放水銃を取り付け、
垂直、水平の両方向に放水できるという事です。
高層建物ではより短時間での消火が期待できるといいます。
都内の11階以上の高層建物は11年で1万1685棟で、20年前の
約3倍に増えているそうです。
東京スカイツリーほどの高さの電波塔を建てないといけない位の高層化が
進んでいる今、消火活動の方法も変えていかなければならないのが
現状のようですね。
備え付けのスプリンクラーのみでは消火しきれない火災について
大いに役立ってほしいものです。