この夏は記録的な猛暑になっているうえ、日本海側を中心に豪雨が相次いだ一方、
太平洋側では雨が少なくなるなど極端な天候になっていることから、
気象庁は原因を分析するため、来月「異常気象分析検討会」を
開催することを決めました。
気象庁は、30年に1回程度発生するような気象現象が発生したときに
「異常気象分析検討会」を開催し気候の専門家と共に原因を調べています。
この夏は東日本や西日本など広い範囲で記録的な猛暑になっていて、
今月12日には高知県四万十市で気温が41度に達し、
全国で最も高い気温を6年ぶりに更新しました。
また、今月に入ってから25日までの平均気温は、西日本で平年より1度7分高く
統計のある昭和21年以降最も高くなっているほか、
東日本でも平年より1度6分高くこれまでで2番目に高くなっています。
このため気象庁はこの夏の猛暑は異常気象に当たる可能性が高いとして
来月2日、「異常気象分析検討会」を開催することを決めました。
検討会では山陰や東北の日本海側などで豪雨が相次いだ一方、
西日本の太平洋側を中心に先月からの降水量が各地で平年の20%以下と
極端な天候になっているとして雨の降り方も含めて、分析することにしています。
気象庁は「ことしの天候は猛暑による熱中症や水不足、それに豪雨の被害など
社会的にも大きな影響を与えている。詳しく原因を分析し、今後の見通しも示したい」
と話しています。
今の気象状況が数年後には、異常気象ではなく『当たり前』になっていない事を
願いたいですが、ここ数年の感覚だけでも、当たり前の日々に成りかねない
気がしてしまいます。
その対策方法もまた変わって来るという事でしょう。