フィリピンに甚大な被害をもたらした台風30号。
未だ被害の全貌は明らかにならないとも言われております。
中心気圧は895ヘクトパスカル、中心付近の最大風速65メートルと、
今年発生した中で最も勢力が強く、大気の流れやコースなどの要因も重なり
被害が拡大したといいます。
風は、昨年つくば市を襲った竜巻レベルが台風の広さで吹き荒れるという
想像を絶する程の威力の台風。
「スーパー台風」は、米ハワイにある米軍合同台風警報センターが定める基準で、
1分平均で最大風速65メートル以上の台風を指します。
フィリピンでは、昨年末にもスーパー台風が襲来。約1900人が死亡しています。
台風はフィリピン近くの海域で発生、勢力が弱まらないままフィリピンに
上陸することも少なくないといいます。
今回は台風の勢力を弱める環境要因が少なかった為、このような被害となる
台風の規模となってしまったようです。
これまで、同規模の台風が日本に上陸したことはありませんが、
温暖化が進む今世紀末ごろには襲来する可能性があるという専門家の意見もあります。
今世紀末には、温暖化の影響で日本近海の海面水温が2~3度上昇するとされており、
今回の台風の災害は決して遠い南の島の出来事ではない事を
是非とも認識しておいて欲しいものです。