大手電力会社でつくる電気事業連合会などは15日、
今後予想される南海トラフ巨大地震と首都直下地震が火力発電所におよぼす
被害想定を初公表しました。
最悪の場合、南海トラフで6発電所(計882万キロワット)が
「復旧に4カ月以上」、首都直下で2発電所(計235万キロワット)が
「復旧に1カ月以上」かかるとしました。
原子力発電所の停止が長引く中、万一、巨大地震が発生すれば、
火力頼みの電力供給に大きな支障が出そうです。
南海トラフ地震では、被害が想定される東京、中部、北陸、関西、中国、四国、九州の
電力7社と電源開発の70発電所(計約1億2千万キロワット)について調査。
津波ではほとんどの火力発電所が浸水せず、運転継続できるようですが、
主に太平洋沿岸部に立地する6発電所が最大10メートル浸水し、
復旧には4カ月以上かかると予想しました。
また、震度7の大きな揺れで、11発電所(計2162万キロワット)が
タービン建屋の損傷などで「復旧に1カ月以上かかる」としました。
一方、首都直下地震では東電とJパワーの16発電所(計約4400万キロワット)を調査。
津波被害はなく震度7の揺れが発生した場合、「復旧に1カ月以上かかる」のは
東電とJパワーのそれぞれ1発電所でした。
電力だけではなく、食料や水等も当然不測してくる事態になる事は容易に予測出来ます。
その時になってから考えていたのでは手遅れとなってしまう事も多いと思われます。
何もない今だからこそ、考えておかなければならない事もあると思います。
※地震保険値上げまで、あと75日