東京・町田市にあるマグネシウム合金などを扱う金属加工会社の工場が全焼し、従業員1人が重体、
7人が重軽傷を負った爆発火災で、工場内部の温度が下がり、東京消防庁は14日午前、
中断していた消火活動を再開しました。
13日午後4時すぎ、東京・町田市成瀬の金属加工会社「シバタテクラム」の工場で爆発火災があり、
これまでに2階建ての工場、およそ1400平方メートルを全焼。
工場1階にあったマグネシウムに引火して燃え広がったとみられていますが、
燃焼中のマグネシウムに水が触れると化学反応で爆発することがあることから、放水による消火ができず、
東京消防庁は夜を徹して警戒していました。
14日朝から工場の状況を調べた結果、内部の温度が下がったことが確認され、午前中に消火活動を再開しました。
消防隊は建物のシャッターを大型機械で取り除いて慎重に工場の中に入り、
砂でマグネシウムを消し止める作業を進めていて、東京消防庁は、14日夕方にも消火活動を終えたいとしています。
これは、窒息鎮火法とも言われているもので、水をかけられないものに対して行う方法で、
酸素を遮断すると共に、砂で熱を奪う効果があるようですが、かなり地道な作業になるということです。
住宅地のすぐ横にこのような工場がある場合もありますので、万一の時を想定して
日頃の防災対策をする事が一番ですね。