国土交通省は、近い将来に発生が予想される南海トラフ巨大地震について、
緊急地震速報を今年度中に現在より数秒ですが早く出せるようにし、
津波観測情報を来年度までに最大10分程度早めるよう改善する見通しを示しました。
独立行政法人「海洋研究開発機構」(神奈川県横須賀市)が紀伊半島沖を中心に
整備を進めている地震計と津波計のデータも取り込むことで、
地震や津波をより早く検知できるようになるといいます。
気象庁によると、南海トラフ巨大地震のデータを観測するため、
既に海底の地震計5カ所と津波計4カ所を設置。
しかし、それらの設置場所は陸地から50~80キロ程度にとどまっています。
一方、同機構の設置場所は陸地から最大約125キロ離れているほか、
三重県の熊野灘沖から高知県の室戸岬沖までの幅広い範囲に計約50カ所で展開しています。
地震や津波を震源のより近くで検知できる可能性が高まり、
緊急地震速報や津波観測情報を早いタイミングで出せるといいます。
いつ聞いてもドキっとしてしまう緊急地震速報ですが、身構えるには
充分なものだと思います。
それが少しでも早いに越したことはありません。